障害年金が不支給になる理由とは?もらえない場合はどうすればいいのか社労士が解説!

不支給とは?

障害年金の不支給とは、申請者が障害年金の支給要件を満たしていないと判断され、年金が支給されないことを指します。障害年金を受けるためには、障害の程度や初診日、年金の納付状況などの要件をクリアする必要があります。不支給の判断が下されると、申請者は障害年金を受け取ることができなくなりますが、その理由に応じて対応策を講じることが可能です。

不支給になってしまう理由

症状が軽い場合

障害年金は、障害の程度が一定以上であることが求められます。症状が軽く、日常生活に支障がない場合や、医師の診断書において障害の程度が軽いと評価されると、不支給となる可能性があります。障害年金を受けるためには、障害の状態が審査基準を満たしていることが重要です。症状が軽い場合でも、日常生活や仕事における困難をしっかり伝えることが大切です。

初診日が特定できない場合

障害年金の申請には、初診日が特定されることが必要です。初診日が不明な場合、障害がいつから始まったかが明確に分からないため、年金の支給対象外とされることがあります。初診日を証明するために、病院の診療記録や他の証拠が必要です。もし初診日が特定できない場合は、医療機関からの証明を求めたり、社労士に相談して適切な対応を考えることが重要です。

年金の納付要件を満たさない場合

障害年金の受給には、一定の年金保険料納付要件を満たす必要があります。過去に十分な納付期間がない場合、年金の支給が認められないことがあります。納付要件は、障害年金申請時における年齢や納付状況により異なります。未納期間がある場合、納付記録を確認し、不足分の納付を行うことが重要です。また、納付要件を満たしていない場合は、特例を適用できることもあるため、社労士に相談することが有効です。

不支給になった場合の2つの対応方法

① 不服申し立て(審査請求、再審査請求)

障害年金が不支給となった場合、不服申し立てを行うことができます。まずは「審査請求」を行い、年金機構の決定に対して異議を申し立てます。審査請求が却下された場合、さらに「再審査請求」を行うことができます。これにより、再度審査を受けることが可能となり、不支給の判断が覆る可能性もあります。いずれの方法も期限があるため、速やかに対応することが求められます。

② 再請求(もう一度最初から手続きのをやり直す方法)

不支給決定に対して「再請求」を行う方法もあります。再請求とは、最初から手続きをやり直すことで、必要な書類や証拠を再提出し、再度審査を受けるものです。審査請求や再審査請求とは異なり、最初から新たな証拠を提出できるため、再申請時に新たな情報を加えることで、支給決定が変わる可能性があります。再請求の際は、社労士に相談し、効果的な準備を行うことが重要です。

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最終更新日 3日 by 社会保険労務士 出口 芳和

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